私たちは、北三陸産の生うにの産地ブランディング(洋野うに牧場)、さらに「UNI&バター」など、うにの食シーンを拡大する革新的な加工品によって、うにの新しい需要を開拓してきました。

しかし、ここ数年、うにの水揚げは不安定になり、減少傾向に。磯焼け(海藻が枯渇し海が砂漠化する現象)によって、うにの身入りも悪化しています。これは北三陸だけではなく、東北、北海道をはじめとする全国のうにの産地、そして海外でも発生している現象で、大きな問題となっています。

うに市場には、まだまだ可能性が拡がっています。天候や不漁に左右されない安定的な供給、さらに旬を問わず、特に高級食材が動く冬に生うにの出荷が可能になれば、さらなる国内外での市場拡大、産地での雇用の通年化が可能になります。

うに養殖

この課題を解決するのが「うに養殖」です。市場の期待に応えられるレベルの高品質なうにの養殖方法を確立し、安定的に通年出荷させることによって、私たち自身が、うにのより大きな可能性に挑戦できるばかりでなく、同様な課題を抱える国内、海外の産地へも適応させることができます。この取り組みは、私たちの先人たちが開発した、うにを獲り尽くすことなく、稚うにから身入りの良い天然うにを育てあげる「うに牧場」の系譜を継ぐものと考えています。

うには冬になると、動きもしない、エサも食べない、よって身入りも悪いというのが常識でした。しかし、それは食べるものがないだけで、実は目の前にエサがあると食べて身入りが良くなるということが、北海道大学・水産科学院助教の浦和寛先生率いるR&Dチームとの共同研究でわかりました。

養殖うに

そこで、北海道沿岸の昆布漁で産業廃棄物とされていた未利用海藻の端材など未利用バイオマスを再資源化し、うにのえさに。それを与えることによって、1年を通じて、身入りのいいウニを育てることができます。もともと海にあった海藻をエサにするので、海を汚すこともありません。

2018年よりトライアルを開始。宮城県、北海道にもトライアル地点を拡大、海中・陸上で1年を通じ生うにを提供できる養殖手法を確立しつつあります。 私たちは、このうに養殖を、産地漁協への「ソリューション」と位置づけ、国内はもちろん、海外も含めた産地や漁協の状況に合わせてカスタマイズできる「うに養殖システム」としての事業化を目指しています。

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