Regenerative Ocean Farmingを掲げ、うに再生養殖で世界のブルーカーボン達成を目指す「北三陸ファクトリー」が「Industry Co-Creation(ICC)サミット FUKUOKA2023」の「CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ) – 強者が勢揃い」にて3位入賞!
株式会社北三陸ファクトリー(代表取締役:下苧坪之典/本社:岩手県九戸郡洋野町/以下 北三陸ファクトリー)の代表取締役の下苧坪之典がICCサミットFUKUOKA2023に登壇し、カタパルト・グランプリにて3位入賞を果たしました。
「カタパルト・グランプリ」は、ICCサミットにおける過去の各種「カタパルト」で高評価を得たプレゼンターやスカウトしたプレゼンターが一堂に会する最高峰のピッチイベントです。今回の福岡大会では11名が各7分間のプレゼンテーションを行い、第一線で活躍する審査員33名の投票によって選出されました。
▼カタパルト・グランプリの動画
https://www.youtube.com/live/090UvhN9H7I?feature=share&t=3796
北三陸ファクトリーのプレゼンテーションは55:50頃からご覧いただけます。
●北三陸ファクトリーが取り組む『再生型水産業』の取り組みとは?
ここ数年うにの水揚げは減少傾向で、磯焼けによって実入りが悪化しています。磯焼けの原因の1つに、海水温度上昇により温暖化による海水温の上昇でうにが常に活発に活動し、餌である海藻を食べ尽くしてしまう食害が挙げられます。北三陸ファクトリーは、磯焼けを防ぐために駆除・廃棄されていた栄養不足の痩せたうにを採取して2カ月間養殖し、実入りの良いうににすることに成功しました。このうに再生養殖の仕組みは、うにに与える餌の開発も含め、北海道大学と6年かけて開発致しました。再生養殖では、本来うにが流通しない秋冬にも出荷が可能になります。このうに再生養殖×藻場再生を国内で横展開し、2022年よりオセアニアエリアでの事業展開に向けたFS(フィジビリティ・スタディ)を実施、2023年にはオーストラリアでの現地法人を設立予定です。
●オーストラリアでの事業展開予定
オーストラリアの事業では、現地事業者が別事業で利用する海藻の残渣を利用してうにの飼料をつくり、メルボルン、シドニー、タスマニアでのうに再生養殖で使用する計画です。
2023年4月より北三陸ファクトリーのオーストラリアでの現地法人を設立し、資金調達を行い、2024年から生産できる体制を整えます。
北三陸ファクトリーについて
北三陸ファクトリーは、岩手県の沿岸最北端、北三陸・洋野町を拠点とする⽔産会社です。洋野町では、岩盤地帯に約18kmに渡り溝を掘り、溝の中で天然の昆布をたっぷり食べ、高品質な天然うにの持続的⽣産を可能とする、世界でただ一つの「うに牧場®」の仕組みにより、本州No.1のうにの漁獲量を誇ってきました。
私たちは、先人が作り上げた「うに牧場®」の哲学である「持続的⽣産」を現代版にアップデートし、うに養殖事業や藻場再生事業をはじめとする、消費するだけではない社会や地球に還元する「再生型水産業」を国内外に広めています。
株式会社北三陸ファクトリー (KITA-SANRIKU FACTORY INC.)
(株式会社ひろの屋100%出資子会社)
本社所在地:岩手県九戸郡洋野町種市第22地割133番地1
設立:2018年10月1日
代表者:代表取締役 下苧坪之典
事業内容:農林水産加工物の製造加工・販売、6化拠点開発の企画運営、水産業に関する技術開発