海を守る取り組み

安全性への取り組み

お客様へ安心安全を届けるために

工場の認証

北三陸ファクトリーでは、世界規模の食品安全対策に取り組むため、より確実な商品安全管理を実践し、消費者に 安全な食品を提供することを目的とした食品安全マネジメントシステムの国際認証規格「FSSC22000」を取得いたしま した。また、「FSSC22000」のベースとなる「ISO22000」、および日本発の食品安全管理認証スキーム「JFS-C」も同 時に取得いたしました。今後、ローカルからグローカルへと、さらに事業を推進してまいります。

トレーサビリティシステム

トレーサビリティとは、「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」を明らかにすべく、原材料の調達から⽣産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすることです。近年では製品の品質向上に加え、安全意識の⾼まりから重要度が増しており、⾷品や医薬品など幅広い分野に浸透しています。

北三陸ファクトリーでは、消費者に安⼼安全な⽔産品を提供することを目的に、トレーサビリティシステムを開発いたしました。商品に貼付されているQRコードを読み込むことによって、商品の⽣産情報を読み取ることが可能となります。

うにの美味しさはもちろんのこと、これまで⽔産品では数少なかったトレーサビリティによって、⽣産者と消費者を結び付け、安心安全と新しい価値をお届けします。なお、うに養殖技術・美味しさを裏打ちするトレーサビリティシステムについては研究機関及び専門家の指導と東北経済産業局の支援を受け開発しております。

商品づくりへの想い

商品開発の際には、お子様からお年寄りの方まで安心して召し上がって頂くためにも、独自の開発安全基準を設けております。ミョウバンは使用しておらず、添加物不使用の自然の素材を活かした商品を販売しております。

うに再生養殖の取り組み

北三陸ファクトリーでは、磯焼けによる餌不足で実⼊りが悪くなった痩せうにの廃棄せざるを得ない現状をかえるため、この事業を通して独自に確立した、高品質な食味・実入り・育成スピード・加工販売までの「うに再生養殖」の技術を提供し、同じような環境でお困りの事業者に向けて、養殖事業開始から出荷販路までのトータルサポートを行っております。

藻場再生の取り組み

うに殻の活用で磯焼け海域の藻場を再生する

私たちはサステナビリティへの配慮として、産業廃棄物となるうに殻を活用した事業も推進しております。
廃棄料のかかるうに殻を、天然ゴムと混ぜ合わせ、堆肥ブロックとして海の中に沈めて、昆布等の海藻の種を植え付けることで、磯焼けにより減少してしまった海藻を再生する取り組みも行っております。
この堆肥ブロック製造、藻場再生の取り組みは北海道の積丹(しゃこたん)町での取り組みを参考に取り組んでいます。

※現在、実証実験中の取り組みです。

※以下の写真は全て積丹町での先行事例のものを使用しております。

うに殻(廃棄料1kg50円)※写真は積丹町での先行事例のものを使用しております
うに殻と天然ゴムで製造した堆肥ブロック※写真は積丹町での先行事例のものを使用しております
堆肥ブロック設置前※写真は積丹町での先行事例のものを使用しております
堆肥ブロック設置半年後※写真は積丹町での先行事例のものを使用しております

サスティナビリティの実現

うにの再生養殖で、海の未来を救え。

世界の海の"砂漠化"の危機、磯焼け問題に立ち向かう。

シーフォレスト(海の森)と呼ばれる海の大型海藻類は、森林に匹敵するCO2の吸収効果があり、しかもCO2を溶存有機炭素として深海まで運び、数百〜週専念も蓄積されて温室効果を減少できることがわかっています。これらは「ブルーカーボン」として近年大きな注目を集めています。 その大きな原因が、うに等による食害の「磯焼け」です。一度砂漠化が起こると、藻場の再生には時間がかかり、魚介類の生息場も失われ、水産資源の減少など深刻な影響を及ぼします。

たとえば世界の海藻類の70%が生息するオーストラリア。タスマニア島では、ジャイアントケルプなどの重要な海藻類がうにに食い尽くされ、実に95%が失われ、磯焼けとなっています。磯焼けした海では、うに自体も身入りがなく商品価値のない、獲っても廃棄するしかない「やせうに」になってしまうのです。

「うに」と「海藻」を再生する、
初の再生養殖システム≪UNI-VERSE≫を確立。

日本の東北地方で、うに生産のリーディングカンパニーである北三陸ファクトリーは、北海道大学や研究機関と研究を重ねて、うに養殖のさまざまな特許技術を共同開発。そして海の磯焼け問題を解決するため、世界初の画期的なうにの再生養殖システム≪UNI-VERSE≫を確立しました。

この技術を日本だけでなく、世界各地で展開していくため、2023年にはオーストラリアに現地法人(KSF Australia)を設立。日本以外ではじめてのうに養殖に取り組んでいきます。さらに今後、世界の海の磯焼け問題を解決し、海を豊かにしていくための事業展開を加速していきます。