復興庁の視察を受け入れました

復興庁の視察を受け入れました

土屋復興大臣はじめとする復興庁の皆さまが北三陸ファクトリーを訪問してくださり、地域や海の課題についてお伝えさせていただきました。

弊社は、復興庁主催の「新しい東北」(復興・創生の星顕彰)でも表彰されており、地方創生のモデルとしても評価いただいています。

視察では、藻場再生の状況や、とり尽くさないサステナブルなうに養殖を実現している「うに牧場」の仕組みについて、代表取締役COOの眞下が中心となり、お話しいたしました。

大臣には「洋野うに牧場の四年うに」も試食いただきました。

魚力と北三陸ファクトリー、業務資本提携を締結

「日本の魚食文化を伝える」魚力、「世界の海を豊かにする」をミッションに掲げる北三陸ファクトリーで持続可能な水産業の実現を目指す

株式会社北三陸ファクトリー(本社:岩手県九戸郡洋野町、代表取締役CEO 下苧坪之典)は、株式会社魚力(以下魚力)と業務提携契約及び投資契約を締結いたしました。

魚力は、日本最大手の鮮魚小売業企業であり、将来的に世界の豊かな海を守り、豊かな魚食文化を世界へ普及するため、持続可能な水産業を実現すると同時に藻場再生など地球環境問題の解決に寄与する取組を後押ししています。

この業務資本提携により、当社の国内外のウニの再生養殖事業を更に進めると同時に、生産されたウニ製品や持続可能な形で生産された水産物の国内販売、北米、東南アジア、中東などの取引先開拓をはじめ販路拡大の観点で業務提携していきます。

魚力の山田会長は「日本国内のウニの流通状況は地球温暖化の影響により国産ウニが減少する一方、ロシア産のものが増加しています。こうした状況の中、北三陸ファクトリーが進める再生養殖事業は日本産水産物の生産、輸出拡大、磯焼け防止につながる画期的な取組であり、大いに期待しています。当社としても国内販売、海外輸出だけでなくブルーカーボンプロジェクトなど地球環境の改善につながるこのような取組みを応援することが重要と考えています」と述べています。

下苧坪社長は「世界の需要が伸びている中、国内のウニの生産量は大幅に減少しています。海外産に頼ることなく、国内産の生産及び流通量を増やすことによって、世界で成長し続ける需要を満たし、グローバルに強固な鮮魚小売りネットワークを持つ魚力グループ様との連携体制を築くことで、ウニを通じ、海を豊かにしていく私たちの活動をより積極的に推進していく事が可能となります。素晴らしいパートナーシップによる水産業の未来創造を、心から楽しみにしています」と述べています。

サステナブル・シーフード普及の取り組み

● なぜサステナブル・シーフード普及が必要なのか

持続可能な水産業は、魚類資源の枯渇を防ぎ、海洋生態系のバランスを保つために不可欠です。地球温暖化の影響や、乱獲や違法漁業は、特定の魚種を絶滅の危機にさらし、生態系全体に悪影響を与えます。

近年、日本でも全国の漁業や養殖業での漁獲量は、サバやカツオの不漁が続いたことなどから、2年連続で400万トンを下回り、過去最低を更新する見通しになっています。

日本の文化的資源でもある魚食文化を次世代に繋いていくためにも、我々はサステナブル・シーフード普及は喫緊の課題として捉え、普及に取り組んでいます。

この映像はオーストラリアのグレート・サザン・リーフ・ファンデーションより提供され、JAPAN UNI SUMMIT2024(詳細は下記※を参照)において上映されたものです。ウニを原因とする磯焼け問題が進むオーストラリアを含め、北三陸ファクトリーでは、国内のみならず海外においても、うに再生養殖事業、藻場再生事業開始に向け推進しています。

● 2社間のこれまでの取り組み

海外での流通においてはGlobal Sustainable Seafood Initiative(GSSI)の基準に準拠した漁業や養殖場からシーフードを調達し、環境への負荷を最小限に抑えるよう努めている米国の大手スーパーマーケットとの商流を既に2社で確立しました。

国内においてはサステナブルな手法でとられた「洋野うに牧場®︎の四年うに」や、うに再生養殖で育まれた「はぐくむうに」の販売を行っています。

今後は、持続可能な水産業を確立しているオーストラリア産の商品を含め、国内外に確かなサステナブル・シーフードを販売して参ります。

北三陸ファクトリーの「海を豊かにする」取り組み 

わたしたちは、産廃として捨てられるウニを再生し、製品レベルに品質を改善するための養殖技術確立するため、北海道大学をはじめとした研究機関や事業者との協力のもと、ウニが美味しくなるための「餌」、ウニを美味しく育てるための「カゴ」、そしてウニそのものを最高品質にし、価値のある水産物として再生するための「うに再生養殖」の仕組みを確立し、特許を取得しました。
実がまったく入っていない磯焼け海域の痩せウニを、カゴに入れ、開発した飼料を給餌。この再生養殖を適切に運用することで、2カ月という短期間で出荷レベルの実入りに改善することができます。
(詳細情報:https://kitasanrikufactory.co.jp/cultivation/)

うに再生養殖技術
商品「はぐくむうに」

藻場の再生を促す、うに再生養殖技術の確立を推進しながらも、世界の海の未来を“うに”を通じて考えて行くサミット「JAPAN UNI SUMMIT2024」を開催し、国内外の様々なステークホルダーとともにミッションの実現を推し進めています。

JAPAN UNI SUMMIT2024
(※詳細情報:https://prtimes.jp/main/action.php?run=html&page=releasedetail&company_id=87600&release_id=19&owner=1)



北三陸ファクトリーは、世界唯一の「うに牧場®︎」のある岩手県洋野町で、高品質なウニのブランドを展開するリーディングカンパニーです。「北三陸から、世界の海を豊かにする」をミッションに、高品質なウニを育てるノウハウを活かし、新たな「うに再生養殖システム」の技術で世界と繋がり、持続可能な水産業の未来をつくるための取り組みを推進。2023年にはオーストラリア法人を設立し、国内外で事業を展開しています。

社 名:株式会社北三陸ファクトリー

関連会社:株式会社ひろの屋/KSF Australia Pty Ltd/Tasmania Blue Seafood Pty Ltd/一般社団法人moova (モーバ)

所在地:岩手県九戸郡洋野町種市第22地割133番地1

設 立:2018年10月1日

代表者:代表取締役 下苧坪之典

事業内容:農林水産加工物の製造加工・販売、6次化拠点開発の企画運営、水産業に関する技術開発

U R L :https://kitasanrikufactory.co.jp/