うにの再生養殖で水産資源の未来を創る『再生型水産業』を掲げる「北三陸ファクトリー」が「Industry Co­-Creation(ICC)サミット KYOTO 2022」にてダブル受賞!

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うにの再生養殖で水産資源の未来を創る『再生型水産業』を掲げる「北三陸ファクトリー」が「Industry Co­-Creation(ICC)サミット KYOTO 2022」にてダブル受賞!

株式会社北三陸ファクトリー(代表取締役:下苧坪之典/本社:岩手県九戸郡洋野町/以下 北三陸ファクトリー)は、「ともに学び、ともに産業を創る。」エクストリーム・カンファレンス 「Industry Co­-Creation(ICC)サミット KYOTO 2022」(2022年9月5日〜9月8日開催)に参加し、「CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて」、「フード & ドリンク アワード」の2つの賞を受賞致しました。

  • ICCサミット KYOTO 2022 「CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて」優勝

日程:2022年9月7日14:30~
会場:ウェスティン都ホテル京都
概要:ものづくり企業8社が“CRAFTED”をキーワードに各7分間のプレゼンテーションを行い、第一線で活躍する審査員42名の投票によってベストプレゼンターを選出。
https://industry-co-creation.com/news/82453

  • ICCサミット KYOTO 2022「フード & ドリンク アワード」グランプリ

日程:2022年9月6〜7日
会場:ウェスティン都ホテル京都
概要:17社の出展企業が、ショートプレゼンテーションを行い、ガイドツアーによって展示を紹介。25名のアワード審査員とガイドツアーの参加者によって2日間投票が行われました。投票は、「美味しさ」「ヘルシーさ(健康さ)」「手軽さ・便利さ」「ソーシャルグッド」「ストーリー(想いへの共感)」の 5つの観点から、3段階評価で行われる。
https://industry-co-creation.com/news/82594

ICCサミットは、「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場として毎回250名以上が登壇し、総勢800名以上が参加するイベント。参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うためのエクストリーム・カンファレンスです。

  • ダブル受賞した北三陸ファクトリーが取り組む『再生型水産業』の取り組みとは?

「海面水温の長期変化傾向(全球平均)診断(2021年)」(気象庁ホームページより)「海面水温の長期変化傾向(全球平均)診断(2021年)」(気象庁ホームページより)ここ数年うにの水揚げは減少傾向で、磯焼けによって実入りが悪化しています。磯焼けの原因の1つに、海水温度上昇により温暖化による海水温の上昇でウニが常に活発に活動し、餌である海藻を食べ尽くしてしまう食害が挙げられます。北三陸ファクトリーは、磯焼けを防ぐために駆除・廃棄されていた栄養不足の痩せたうにを採取して2カ月間養殖し、実入りの良いうににすることに成功しました。このうに再生養殖の仕組みは、うにに与える餌の開発も含め、北海道大学と6年かけて開発致しました。再生養殖では、本来うにが流通しない秋冬にも出荷が可能になります。このうに再生養殖×藻場再生を国内で横展開し、2022年より、オセアニアエリアでの事業展開に向けたFS(フィジビリティ・スタディ)を開始いたします。

  • 磯焼けを解決するうに再生養殖事業とは?

うに再生養殖事業の確立により、旬を問わず出荷が可能になれば、産地での雇用の通年化が可能になります。また、「うに再生養殖×藻場再生」により世界的な磯焼け問題の解決にも繋がります。我々はこの養殖うにを、海の砂漠化を解決し豊かな自然と地域の未来を創る「はぐくむうに」と名けブランド化しています。

  • CO2を吸収する藻場再生事業とは?

コンブなどの藻場は、二酸化炭素が吸収・貯留される「ブルーカーボン」のとしての機能を持ち、温室効果ガスの軽減に寄与します。未利用資源であるうに殻を活用し「施肥ブロック」を製造し、海中に沈め藻場の再生活動を行っています。現在、北海道の積丹(しゃこたん)町と共同で施肥ブロックの改良開発を実施しており、この施肥ブロックを用いることで海藻が繁茂することが確認できました。

  • 北三陸ファクトリーについて

北三陸ファクトリーは、岩手県の沿岸最北端、北三陸・洋野町を拠点とする⽔産会社です。洋野町では、岩盤地帯に約18kmに渡り溝を掘り、溝の中で天然の昆布をたっぷり食べ、高品質な天然ウニの持続的⽣産を可能とする、世界でただ一つの「うに牧場®」の仕組みにより、本州No.1のウニの漁獲量を誇ってきました。
私たちは、先人が作り上げた「うに牧場®」の哲学である「持続的⽣産」を現代版にアップデートし、うに養殖事業や藻場再生事業をはじめとする、消費するだけではない社会や地球に還元する「再生型水産業」を全国に広めています。

株式会社北三陸ファクトリー (KITA-SANRIKU FACTORY INC.)
(株式会社ひろの屋100%出資子会社)
本社所在地:岩手県九戸郡洋野町種市第22地割133番地1
設立:2018年10月1日
代表者:代表取締役 下苧坪之典
事業内容:農林水産加工物の製造加工・販売、6化拠点開発の企画運営、水産業に関する技術開発
URL:https://kitasanrikufactory.co.jp/

【持続可能な⽔産業をアップデート!】海の砂漠化を解決し、豊かな⾃然と地域の未来を創る「はぐくむうに」試験販売のお知らせ

株式会社ひろの屋(代表取締役:下苧坪之典/本社:岩手県九戸郡洋野町/以下 ひろの屋)および、株式会社北三陸ファクトリー(代表取締役:下苧坪之典/本社:岩手県九戸郡洋野町/以下 北三陸ファクトリー)は、日本の海を砂漠化から守り創られる養殖ウニ「はぐくむうに」を開発。首都圏百貨店にて12月23日(木)より試験的に販売いたします。

ひろの屋・北三陸ファクトリーは、北三陸の自然と人が産み出す最高の食材で最高の製品を創り、世界中の食を愛する人々に製品やその背景にあるストーリーをお届けしたい、という思いのもと『北三陸を世界に発信する』をミッションに、農林水産加工品の仕入れおよび製造・販売を行っております。その中で、私たちは持続可能な地域・産業づくりを目指し、海の砂漠化とも⾔われる「磯焼け」問題を解決すべく、磯焼け海域に⽣息するウニを海から回収しカゴに⼊れ、上質な飼料を与えて実⼊りの良いウニを⽣産する仕組みを開発しました。またそれによって⽣産された養殖ウニ「はぐくむうに」を都内百貨店にて販売開始いたします。さらには、ウニ製品のトレーサビリティシステムも同時開発し、持続可能かつ安⼼安全な製品を消費者にお届けいたします。 
   

▼「はぐくむうに」商品イメージ


□販売期間
 第一弾:2021年12月23日(木)~
 第二弾:2021年12月28日(火)~
□販売場所
 首都圏百貨店地下生鮮食品売り場
(中島水産株式会社小売店店舗)、他

  • 「はぐくむうに」について

<名前の由来>
ウニ養殖を通じて水産業の未来を創る取り組みを〝豊かな⾃然と地域を様々な人と一緒に育む〟という願いを込めて「はぐくむうに」と名づけました。ロゴマークは、中央を「⼈」「海」「うに」また「雲」をイメージし、外側を囲む点を多くの⼈にあらわし、〝「海」という環境の恩恵を守り、⽣きていく〟ことを表現しました。        

   
                 ▲「はぐくむうに」ロゴ

  • 開発の背景

近年、藻場が消えてしまう「磯焼け」が問題とされています。「磯焼け」とは、大型の海藻の大部分が沿岸の一部で枯れてしまい、ウニやアワビなどの漁獲量が減少することを意味します。磯焼けには地球温暖化による自然環境の変化など、様々な要因が考えられますが、その⼀つが「⾷害」と呼ばれ、ウニ等が海藻を⾷べ尽くしてしまう現象です。磯焼けの進⾏を⽌めるため、全国でウニの駆除が推奨されていますが、駆除された痩せウニは商品価値がなく廃棄されているのが実情です。ひろの屋・北三陸ファクトリーは、磯焼けによる餌不足で実⼊りが悪くなった痩せウニを廃棄するのではなく、美味しいウニとして商品に変える取り組みを始めました。経済産業省(戦略的基盤技術⾼度化⽀援事業)の⽀援のもと、北海道⼤学、株式会社愛南リベラシオ等様々な研究機関と連携をし、海藻の未利用部位を活用した磯焼けウニの商品化システムの研究開発を推進しています。(当商品は、その研究開発の成果を初めて試験的に販売するものです。)今後もさらに高品質なウニの製品化に向けて、連携を強め取り組んでおります。

▲「はぐくむうに」生産サイクルと、実入りの変化

▲「はぐくむうに」生産の様子 
         

  • 水産品の安心安全を実現するトレーサビリティシステム

▼トレーサビリティシステム画面イメージ


トレーサビリティとは、「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」を明らかにすべく、原材料の調達から⽣産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすることです。近年では製品の品質向上に加え、安全意識の⾼まりから重要度が増しており、⾷品や医薬品など幅広い分野に浸透しています。今回北三陸ファクトリーでは、消費者に安⼼安全な⽔産品を提供することを目的に、トレーサビリティシステムを開発いたしました。商品に貼付されている⼆次元バーコードを読み込むことによって、商品の⽣産情報を読み取ることが可能となります。ウニの美味しさはもちろんのこと、これまで⽔産品では数少なかったトレーサビリティによって、⽣産者と消費者を結び付け、安心安全と新しい価値をお届けします。なお、ウニ養殖技術・美味しさを裏打ちするトレーサビリティシステムについては研究機関及び専門家の指導と東北経済産業局の支援を受け開発しております。

  • ひろの屋・北三陸ファクトリーについて

ひろの屋・北三陸ファクトリーは、岩⼿県の沿岸最北端、北三陸・洋野町を拠点とする⽔産会社です。洋野町では、岩盤地帯に約18Kmに渡り溝を掘り、溝の中で天然の昆布をたっぷり食べ、高品質な天然ウニの持続的⽣産を可能とする、世界でただ⼀つの「うに牧場®」の仕組みにより、本州No.1のウニの漁獲量を誇ってきました。私たちは、先⼈が作り上げた「うに牧場®」の哲学である「持続的⽣産」を現代版にアップデートし、その仕組みを全国に広めています。

 【企業情報】
株式会社ひろの屋(HIRONO-YA INC.)
本社所在地:岩手県九戸郡洋野町種市第22地割131番地18
設立:2010年5月18日
代表者:代表取締役 下苧坪之典
事業内容:農林水産加工物の仕入・卸売
URL:https://hirono-ya.com/

株式会社北三陸ファクトリー (KITA-SANRIKU FACTORY INC.)
(株式会社ひろの屋100%出資子会社)
本社所在地:岩手県九戸郡洋野町種市第22地割1番地
設立:2018年10月1日
代表者:代表取締役 下苧坪之典
事業内容:農林水産加工物の製造加工・販売、6化拠点開発の企画運営、水産業に関する技術開発
URL:https://kitasanrikufactory.co.jp/

今まで組むことの無かった「うに」と「豆乳」を使用した無添加贅沢濃厚フラン11月1日(月)販売開始

無添加にこだわる二社の新商品。株式会社北三陸ファクトリー(代表取締役:下苧坪之典、以下「北三陸ファクトリー」)と太子食品工業株式会社(代表取締役社長:工藤茂雄、以下「太子食品」)から、「うに」と「豆乳」の新しい食のシーンを提案いたします。

  • 開発経緯

「うにに醤油をかけて食べると美味しい。」「醤油は大豆からできている」
うにと大豆の相性が良いのではないかと、HAGIフランス料理店の萩春朋シェフの再認識がうにフラン誕生のきっかけとなりました。北三陸ファクトリーで取り扱っているうにと、太子食品の豆乳を組み合わせ、世界に類まれなうにフランが生まれました。

  • 商品特徴

フランとは、牛乳と卵を使って作る「洋風茶碗蒸し」のこと。
うには、サステナブル漁業を実現する生産システムで採取された「洋野うに牧場の四年うに」を使用しており、スッキリとしたうにの風味を北海道産の豆乳の後味で引き締め、いつまでも食べ続けたくなる商品を目指しました。牛乳に代えて糖度が高くイソフラボンも豊富な国産大豆の濃厚豆乳を使用することで、より軽く健康的な味わいに仕上がっています。太子食品の豊かな甘みが特徴である国産大豆を使用することで、大豆由来のたんぱく質をおいしく摂取可能としました。

  • 食のシーン

豆乳も海外に広く知れ渡ってきているため、日本はもとより、世界に発信するにあたり新しい味の「和風でも洋風でもない」フランを作りました。うにと豆乳の美味しさをさらに拡げていく商品です。スッキリと辛口の白ワインや、淡麗な日本酒と一緒に。特別なおうち時間のお供としてご賞味ください。

  • 持続可能な商品づくりへのこだわり

〇北三陸ファクトリー
“SDGsウエディングケーキ”の土台である1番大きい層の「環境・生物」を扱っている弊社ですが、「うに牧場」(うにの増殖溝)の生産システムのおかげで獲り尽くすことなく、大切に育て上げる、サステナブル漁業を実現しています。
※「うに牧場 ® 」とは?洋野町沿岸の遠浅の岩盤に掘られた溝に昆布がたまるようになっている、うにの楽園一帯を通称で呼んでいます。北三陸ファクトリーではこの愛称を商品に使用しております。
〇太子食品
当社の工場では、従前よりバイオマスボイラーやコージェネレーションシステムを導入することで地球温暖化ガスの排出削減に努めるとともに、食品ロスの削減やエコ容器の導入、廃プラスチックの削減、食品廃棄物の再利用を促進してきました。近年では、「脱肉食」を実現するプラントベースフードの開発を通じて、環境への負荷が少ない持続可能な食生活の提案を進めています。

  • 商品概要

商品名:うにフラン内容量:60g
価格:864円(税込)
販売日:2021年11月1日(月)
販売場所:
北三陸ファクトリーオンラインショップ
⇒ https://store.shopping.yahoo.co.jp/hirono-ya/
太子食品 オンラインショップ
⇒ https://www.taishi-shop.jp/
仙台三越定禅寺通り館地下1階 太子食品アンテナショップ
※軽減税率対象商品につき税込価格は消費税8%にて表示しております。

  • 会社概要

〇北三陸ファクトリー

北三陸ファクトリーは、岩手県沿岸最北端の地、「洋野町」に位置する水産加工会社です。私たち北三陸ファクトリーの挑戦は、東日本大震災後、わかめを加工する小さな工場から始まりました。私たちは、北三陸の自然と人が生み出す食材や製品が、世界の市場で高く評価されるポテンシャルを持つ、と信じています。北三陸というエリアの持つ価値を、世界に発信します。そして、北三陸の最高の食材で最高の製品を創り、世界中の食を愛する人たちから、熱狂的に支持されている未来を目指します。食を通じて「これからの豊かさ」とは何か、を探索していきます。私たちが目指す未来の基盤は「水産資源」と「地域」、そして「人」です。この未来のために、「水産資源」「地域」の持続可能性の実体化と、未来を担う人材の育成に取り組んでいきます。
私たちの挑戦は、強力な推進力を持つタグボートのように、日本の水産業の未来を牽引し元気にする、水産業に関わる全てのひとたちをワクワクさせることになる、と信じています。私たちは、よりよい未来に向けて走り続けます。
名称:株式会社北三陸ファクトリー
住所:岩手県九戸郡洋野町種市22-133-1
電話:0194-75-3548
FAX:0194-65-4432
H P:https://kitasanrikufactory.co.jp/

〇太子食品

納豆・豆腐などの製造販売する食品メーカー。1940年工藤商店として創業し、納豆製造販売を開始。1964年太子食品工業として会社設立。現在、豆腐・納豆をはじめ、油揚げ、こんにゃくなど全300種の商品を製造販売している、年商は182億円。本社所在地は青森県三戸町。製造工場は自然を求め、国立・国定公園に隣接した、十和田・雫石・古川清水・日光など6か所。1997年には業界初となる「遺伝子組み換え大豆不使用」を宣言。自然由来の素材を使い、おいしさと安心・安全の商品を食卓にお届けしています。
名称:太子食品工業株式会社
住所:青森県三戸郡三戸町大字川守田字沖中68
電話:0179-22-2111
FAX:0179-22-1701
H P:https://www.taishi-food.co.jp/

  • 本件に関するお問い合わせ窓口

〇株式会社北三陸ファクトリー
営業:城内 望歩(じょうない みほ)
住所:〒028-7914 岩手県九戸郡洋野町種市22-133-1
TEL:0194-75-3548
FAX:0194-65-4432
Mail:info@kitasanrikufactory.co.jp

〇太子食品工業株式会社
営業企画室:田中 雅浩(たなか まさひろ)
住所:〒984-0002 宮城県仙台市若林区卸町東3丁目2-12
TEL:022-288-8851
FAX:022-288-8856
Mail:m-tanaka@taishi-food.co.jp

北三陸ファクトリー 本社工場において食品安全マネジメントの国際認証規格「FSSC22000」「ISO22000」、「JFS-C」の認証を同時取得

北三陸ファクトリーは、北三陸の自然と人が産み出す最高の食材で最高の製品を創り、世界中の食を愛する人々に製品やその背景にあるストーリーをお届けしたい、という思いのもと、『北三陸を世界に発信する』をミッションに、農林水産加工品の製造・販売を行っております。また、食を通じて「これからの豊かさ」を探索し、持続可能な水産業・地域づくりを実現するため、食の安心・安全と技術研鑽を高め、お客様に新たな提案を行って参りました。
この度北三陸ファクトリーでは、世界規模の食品安全対策に取り組むため、より確実な商品安全管理を実践し、消費者に安全な食品を提供することを目的とした食品安全マネジメントシステムの国際認証規格「FSSC22000」を取得いたしました。また、「FSSC22000」のベースとなる「ISO22000」、および日本発の食品安全管理認証スキーム「JFS-C」も同時に取得いたしました。今後、ローカルからグローカルへと、さらに事業を推進してまいります。

                    北三陸ファクトリー 本社工場
 

■北三陸ファクトリーの安心安全への取り組み
北三陸ファクトリーでは、安心・安全のために設けられたすべての厳しい基準をクリアするため、2020年に「FSSC22000認証取得チーム」を発足いたしました。このチームが主軸となり、全社員・スタッフへの呼びかけ・意識改革を行い工場における食品衛生・マネジメントシステムを見直し、この度の認証取得へと繋がりました。
食の安心・安全と製品の品質向上に取り組み、世界中の食を愛する人々に北三陸の食の素晴らしさや奥深さを発信し、食を通じた「豊かさ」をお伝えすることにより、事業活動を通じて「持続的な地域の発展」に繋げてまいります。

                      FSSC22000審査登録証

北三陸ファクトリー本社工場で製造される製品
   左:洋野うに牧場の四年うに/UNI&岩手産バターSPREAD
   中央:洋野うに牧場の四年うに/殻付きうに・つぼ抜きうに
   右: KITA-SANRIKU CRAFT SPREADシリーズ
 
■FSSC22000とは
FSSC22000とは、“Food Safety System Certification 22000”の略で、ISO22000(衛生面を含めた食品安全管理を実践するためのマネジメントシステム規格)の内容を包含し、さらにISO/TS22002-1(前提条件プログラム)およびFSSC独自の追加要求事項が加わった、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格です。
食品小売業界が中心の非営利団体、国際食品安全イニシアチブ(GFSI:Global Food Safety Initiative)により、食品安全の認証スキームの一つとして承認された規格になります。

■JFS-Cとは
JFS-C認証制度は、2016年に発足した一般財団法人 食品安全マネジメント協会(JFSM)が所有権をもつ、食品安全に関する第三者認証制度です。
これまで、特に、国際的に運用される認証制度においては、欧米を中心にルール化されたものがほとんどでしたが、このJFS-Cは、国際的に利用される第三者認証制度を日本から発信することも目的の一つにおかれています。

 【企業情報】
株式会社北三陸ファクトリー (KITA-SANRIKU FACTORY INC.)
本社所在地:岩手県九戸郡洋野町種市第22地割1番地
設立:2018年10月1日
代表者:代表取締役 下苧坪之典
事業内容:農林水産加工物の製造加工・販売、6次化拠点開発の企画運営、水産業に関する技術開発
URL:https://kitasanrikufactory.co.jp/

サスティナブルな養殖技術で地域の産業を創る「はぐくむうに」と「平家キャビア」の限定セット販売を開始

株式会社北三陸ファクトリー(代表取締役:下苧坪之典/本社:岩手県九戸郡洋野町/以下 北三陸ファクトリー)と株式会社キャビア王国(代表取締役:鈴木 宏明/本社:宮崎県児湯郡都農町/以下 キャビア王国)の養殖で出来たフレッシュなキタムラサキうにとキャビアのセット販売を12月1日より北三陸ファクトリーオンラインECサイトにて販売を開始致します。

  • はぐくむうに×平家キャビアのセット商品について

セット商品セット商品

餌の開発を重ね、天然に限りなく近い美味しさを実現することが出来た『はぐくむうに』と、日本三大秘境・椎葉村の豊かな清流で育ったフレッシュキャビアをお楽しみ頂ける贅沢なセットです。
~はぐくむうにとは~
春から夏にかけての旬の時期にしか食べられない生うにを、冬の時期にもお召し上がり頂けます。
北三陸ファクトリーは「地域と水産業の未来を創る」というビジョンを掲げ、海の砂漠化とも⾔われる「磯焼け」問題を解決すべく、磯焼け海域に⽣息するうにを海から回収しカゴに⼊れ、研究を重ねて開発した飼料を与え、天然の生うにと比べても遜色のない実⼊りの良いうにを⽣産する仕組みを開発しました。

~平家キャビアとは~
日本三大秘境と言われる椎葉村。
平家キャビアは、約8年の歳月をかけ椎葉の清流で育てられたシベリアチョウザメから採卵されます。
厳選されて採卵されたキャビアは、特別にブレンドされた塩に低濃度で漬けられます。
低温殺菌を行っていないフレッシュキャビアなので、素材本来の味をお楽しみいただくことができます。

【はぐくむうに×平家キャビアのセット】
商品価格  :30,000円(税込)
商品内容  :キタムラサキウニ100g塩水パック/キャビア20g
商品予約期間:2022年12月15日~
商品発送期間:2022年12月末から順次発送
ご注文方法:WEBにてご予約を承ります。
WEB予約URL:北三陸ファクトリーECサイトにて12月15日予約ページ公開予定
https://kitasanrikufactory-store.com/

  • 地域の未来を創る二社のサスティナブルな養殖技術とは

<北三陸ファクトリーのうに再生養殖について>
・背景と課題

農林水産省統計「うにの漁獲量推移」農林水産省統計「うにの漁獲量推移」
​国内産のうに生産量は、ここ数年大幅に減少しており、全国的な「磯焼け」によって実入りが悪化しています。「磯焼け」は海の砂漠化とも呼ばれ、海藻が消失する現象ですが、温暖化による海水温の上昇で、うにの活動が活発化し、餌である海藻を芽から食べ尽くしてしまう食害が原因の1つと考えられています。

この礒焼けの問題は海の環境悪化を助長するだけではなく、水産業自体を脅かす深刻な世界的問題になっています。

・北三陸ファクトリーの取り組み
北三陸ファクトリーは、磯焼けによる餌不足で実⼊りが悪くなった痩せウニを廃棄するのではなく、美味しいウニとして商品に変える取り組みを始めました。
駆除・廃棄されていた身入りの悪いうにを採捕し、うに用生簀に収容、2カ月から10週間の給餌により、身入り、色、品質を大幅に改善し、天然と遜色のない美味しさを実現することに成功しました。
うに再生養殖の仕組みは、北海道大学らと6年以上の月日をかけて開発したものです。これにより、本来うにが流通しない秋冬にも出荷が可能になり、海の環境を守るだけではなく地域の産業の新たな基盤にもなり得ます。

北三陸ファクトリーでは、うに再生養殖を通じて⽔産の未来を創るこのうにを、“豊かな⾃然と地域を様々な⼈と⼀緒に育む”という願いを込めて「はぐくむうに」と名付けました。
複数のうに再生養殖に取り組む地域と共に、「はぐくむうに」として共通のブランドで販売を行っています。

<キャビア王国のチョウザメの養殖とキャビアの製造について>

・背景と課題
キャビアの親は「チョウザメ」という魚ですが、実は、29種中21種がすでに絶滅している魚です。
現在、世界のキャビア市場は、200億〜500億円程度しかないと言われております。
この市場の拡大速度は、養殖コストが高止まりし、乱獲や密漁は止められないとも言われている状況です。

・キャビア王国の取り組み
キャビア王国では、日本人にとってなじみの薄いキャビアはブルーオーシャンだと考え、日本人の舌に合うキャビア作りに挑戦しました。
既存の市場で勝負するのではなく、新しい市場を開拓し、需要量の増加を目指すことで生産量を増やすことでコストを削減を実現し、販売価格を下げるというサイクルを実現しています。

更には、8年という長い養殖期間を、稚魚養殖の3年と成魚養殖の5年に分けることにより、リレー形式の駅伝なら完走できるとして育成時の事業者負担を軽減させる「チョウザメ駅伝養殖システム」を開発し、地域の廃校プールを活用するなどの地域事業者としての仕組み作りを確立させました。

キャビア王国では、絶滅危惧のチョウザメを守りながら、密漁や乱獲のないキャビア市場を目指し販売を行っています。

  • 北三陸ファクトリーについて

北三陸ファクトリーは、岩手県の沿岸最北端、北三陸・洋野町を拠点とする⽔産会社です。
洋野町では今から約55年前、遠浅の岩盤地帯約18kmに渡り溝を掘り、溝の中に天然の昆布やわかめがたまる仕組みを造りました。
海藻をたっぷり食べ、高品質な天然うにの持続的⽣産を可能とする、世界でただ一つの「うに牧場®」の仕組みにより、本州水揚げNo.1のうにの漁獲量を誇ってきました。私たちは、先人が作り上げた「うに牧場®」の哲学である「持続可能な水産業」を現代版にアップデートし、うに養殖事業や藻場再生事業をはじめとする、消費するだけではない社会や地球に還元する「再生型水産業」を全国に広めています。

株式会社北三陸ファクトリー (KITA-SANRIKU FACTORY INC.)
(株式会社ひろの屋100%出資子会社)
本社所在地:岩手県九戸郡洋野町種市第22地割133番地1
設立:2018年10月1日
代表者:代表取締役 下苧坪之典
事業内容:農林水産加工物の製造加工・販売、6化拠点開発の企画運営、水産業に関する技術開発
URL:https://kitasanrikufactory.co.jp/

  • 株式会社キャビア王国について

日本三大秘境の宮崎県椎葉村で、キャビアを作っている会社です。
株式会社キャビア王国は、日本三大秘境のひとつ・宮崎県椎葉村にある、チョウザメの養殖・加工・販売を手掛けている会社です。
臭みのないキャビアの製造に成功し、一流シェフをはじめ、多数の方々から評価をいただいております。よかったら「平家キャビア」で検索してください。
実家の事業を継いだ社長は、社会課題に挑みながら事業を成長させるチャレンジが評価され、経済産業省主催の「アトツギ甲子園」で最優秀賞を受賞しました。

株式会社キャビア王国
本社所在地:宮崎県児湯郡都農町大字川北3626番地6
設立:2021年07月15日
代表者:鈴木 宏明
事業内容:キャビアの養殖・加工・販売
URL:https://caviaroukoku.official.ec/

藻場保全に繋がりCO2吸収源(ブルーカーボン)となる「うに再生養殖」事業で生まれた『はぐくむうに®』を12月下旬より販売スタート

株式会社ひろの屋(代表取締役:下苧坪之典/本社:岩手県九戸郡洋野町/以下 ひろの屋)および、株式会社北三陸ファクトリー(代表取締役:下苧坪之典/本社:岩手県九戸郡洋野町/以下 北三陸ファクトリー)は2016年よりうにの再生養殖事業開発を行って参りました。6年の年月をかけ養殖技術と飼料の開発を行い、2021年のテストマーケティングを経て2022年12月より再生養殖うにの販売を本格的にスタート致します。

  • 再生養殖で生まれた「はぐくむうに」について

北三陸ファクトリーは「地域と水産業の未来を創る」というビジョンを掲げ、海の砂漠化とも⾔われる「磯焼け」問題を解決すべく、磯焼け海域に⽣息するうにを海から回収しカゴに⼊れ、上質な飼料を与えて実⼊りの良いうにを⽣産する仕組みを開発しました。またそれによって⽣産された養殖うに「はぐくむうに」を販売開始いたします。
商品には昨年より導入されたトレーサビリティシステムのQRコードが記載されており、製品の産地情報を入手することが可能です。より一層安⼼安全な製品を消費者にお届けいたします。

  •  商品について

<販売期間>
販売期間については水揚げの状況により、前後する可能性がございます。
第1弾:2022年12月20日~24日
第2弾:2022年12月26日~28日
第3弾:2023年1月10日~1月12日
第4弾:2023年1月17日~1月19日
<販売ページ>
北三陸ファクトリーEC
https://kitasanrikufactory-store.com/
Yahoo!ショッピング
https://store.shopping.yahoo.co.jp/hirono-ya/

  • 再生養殖うに事業の展開

2022年12月より発売の「はぐくむうに」は、岩手県洋野町内の漁協および北海道道南地域の漁協、漁師の皆様と連携し生まれた製品です。北三陸ファクトリーでは、北海道大学、研究機関と共に開発した「うに再生養殖」技術の普及、国内外での横展開を目指し取り組んでおります。

国内産のうに生産量は、ここ数年大幅に減少しており、全国的な「磯焼け」によって実入りが悪化しています。「磯焼け」は海の砂漠化とも呼ばれ、海藻が消失する現象ですが、温暖化による海水温の上昇で、うにの活動が活発化し、餌である海藻を芽から食べ尽くしてしまう食害が原因の1つと考えられています。

磯焼けにより実入りの悪化したうに磯焼けにより実入りの悪化したうに

農林水産省統計「うにの漁獲量推移」農林水産省統計「うにの漁獲量推移」北三陸ファクトリーでは、磯焼けを防ぐために駆除・廃棄されていた身入りの悪いうにを採捕し、うに用生簀に収容、2カ月から10週間の給餌により、身入り、色、品質を大幅に改善し、天然と遜色のない美味しさを実現することに成功いたしました。この、うに再生養殖の仕組みは、北海道大学らと6年以上の月日をかけて開発したものです。これにより、本来うにが流通しない秋冬にも出荷が可能になります。うに用飼料「はぐくむたね」および、うに用生簀は、北海道大学らと協働により特許のライセンスを受けております。知的財産権を基に、磯焼けに悩む全国の地域、水産事業者に向け「うに再生養殖」の取り組みをさらに広げて参ります。

開発した餌を食べるうに開発した餌を食べるうに

うに再生養殖の現場うに再生養殖の現場<特許>
・うに養殖用飼料の組成 ※北海道大学らとの共同出願
・うに用の生簀、うに用の水槽の構造(特許第7082388号、特許第7029133号)
<商標>
・HAGUKUMU-UNI はぐぐむうに(商標登録第6569232号)
・HAGUKUMU-TANE はぐぐむたね(商標登録第6587059号)

  • うに再生養殖 問い合わせ窓口

北三陸ファクトリーでは磯焼け問題に悩む、うに再生養殖事業を共に実施頂ける参加希望事業者を随時募集しております。ご興味のある事業者様は以下までお問い合わせください。
株式会社 北三陸ファクトリー
Email:  info@kitasanrikufactory.co.jp

  • 「はぐくむうに」について

「はぐくむうに®」のロゴ「はぐくむうに®」のロゴ養殖を通じて水産業の未来を創る取り組みを〝豊かな⾃然と地域を様々な人と一緒に育む〟という願いを込めて「はぐくむうに」と名づけました。ロゴマークは、中央を「⼈」「海」「うに」また「雲」をイメージし、外側を囲む点を多くの⼈にあらわし、〝「海」という環境の恩恵を守り、⽣きていく〟ことを表現しました。旬を問わず出荷が可能になれば、産地での雇用の通年化が可能になります。また、「うに再生養殖×藻場再生」により世界的な問題となっている磯焼けの解決に繋げていきます。

  • 北三陸ファクトリーについて

北三陸ファクトリーは、岩手県の沿岸最北端、北三陸・洋野町を拠点とする⽔産会社です。洋野町では今から約55年前、遠浅の岩盤地帯約18kmに渡り溝を掘り、溝の中に天然の昆布やわかめがたまる仕組みを造りました。海藻をたっぷり食べ、高品質な天然うにの持続的⽣産を可能とする、世界でただ一つの「うに牧場®」の仕組みにより、本州水揚げNo.1のうにの漁獲量を誇ってきました。私たちは、先人が作り上げた「うに牧場®」の哲学である「持続可能な水産業」を現代版にアップデートし、うに養殖事業や藻場再生事業をはじめとする、消費するだけではない社会や地球に還元する「再生型水産業」を全国に広めています。

株式会社北三陸ファクトリー (KITA-SANRIKU FACTORY INC.)
(株式会社ひろの屋100%出資子会社)
本社所在地:岩手県九戸郡洋野町種市第22地割133番地1
設立:2018年10月1日
代表者:代表取締役 下苧坪之典
事業内容:農林水産加工物の製造加工・販売、6化拠点開発の企画運営、水産業に関する技術開発
URL:https://kitasanrikufactory.co.jp/
 

うにの主な栄養素とカロリーってどれくらいあるの?食べる際の注意点についても解説!

「うに」は、濃厚なうま味を持つ高級食材として知られ、うにの軍艦巻きやうに丼など、うに料理が好きな人も多いことでしょう。一方、健康な体を維持するために必要な栄養素を多く含んだ食材であることは知らない人も多く、「プリン体」などの成分を気にして食べたいのに避けている人もいるようです。実際は、痛風は生活習慣病なので問題はプリン体だけではなく、プリン体の成分単体で痛風に繋がるという訳でもないと言われています。
むしろ、うには多くの栄養素を含む素晴らしい食材です。

そこで、うにには具体的にどのような栄養素(成分)が含まれているのか、カロリーはどれくらいあるのかなどについて、分かりやすく解説します。食べる際の注意点にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

うにの栄養素

うにに含まれる代表的な栄養素について、分かりやすく解説します。

脂質

うにに含まれる代表的な栄養素の1つが「脂質」です。脂質を構成する要素の1つである脂肪酸は、エネルギーの源になるほか、ホルモンや細胞膜を構成したり、皮下脂肪となって臓器を守ったり、脂溶性ビタミンの吸収をサポートしたりする重要な栄養素です。

さらに、うにには体内でほとんどつくれないため食べ物から摂取する必要がある「DHA」や「EPA」といった必須脂肪酸も含まれています。DHAは脳の働きを活性化する効果が期待でき、EPAは血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、健康な状態に保つ効果が期待できるといわれています。

ビタミン

うにには、眼精疲労の回復や視力の維持に効果があるビタミンAと、高い抗酸化作用を持つビタミンEという2種類の脂質性ビタミンを含んでいます。抗酸化作用は、血液などの酸化を抑える作用であり、心筋梗塞や動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果が期待できるといわれています。

さらに脂質性ビタミンだけでなく、水溶性ビタミンであるビタミンB群(B1、B2、B12、葉酸など)も含みます。B1は糖質を代謝してエネルギーを生み出すために使われ、B2はエネルギー代謝に加えて皮膚や粘膜の健康を維持するために使われます。またB12は、赤血球をつくる働きがあり貧血の予防や神経機能の維持に欠かせない栄養素です。

葉酸もビタミンB12とともに赤血球をつくる作用があるビタミンです。葉酸は特に胎児の発達をサポートする働きが期待できるため、妊娠を望んでいる女性や妊娠中の女性に対しては積極的な摂取が勧められています(ただし、うにの生食は避けて加熱して食べるようにしましょう)。

アミノ酸

体を構成する成分で最も多いのが水、次に多いのがアミノ酸です。アミノ酸には、体内で合成できる非必須アミノ酸と合成できない必須アミノ酸があり、健康を維持するには両方をバランスよく体内に持っていることが大切です。うにには、必須アミノ酸が多く含まれています。

また、アミノ酸には心臓の機能を高め、血の巡りを良くする作用が期待でき、貧血や高血圧などの予防にも効果があるといわれています。

タウリン

うにには、心臓や肝臓の機能を高める作用があるタウリンも含まれています。タウリンは体内でタンパク質がアミノ酸に分解される過程でもつくられますが、健康を維持するために食事から取り入れるのもお勧めです。
タウリンは、高血圧や二日酔いを予防する効果も期待できるといわれています。

うにのカロリーってどれくらい?

食品成分データベース(文部科学省)によると、うにのカロリーは100グラム当たり約120キロカロリーです。店舗によりますが、寿司のうに軍艦に盛られているうにの量は一般的に10~20グラム、うに丼で80~100グラム程度。そう考えると、うにのカロリーはさほど気にする必要はないでしょう。

うにを食べる際の注意点

うにには下記の栄養も含まれています。体にとって良い栄養素も、とり過ぎると「害」となることがあります。基本的なことですが、多量に食べるのではなく、適切な量を美味しく食べるようにしましょう。

コレステロール

生うにには、100グラム当たり290ミリグラムのコレステロールが含まれています。コレステロールは、体や細胞膜の働きを微調整するホルモン、脂肪を消化・吸収する働きや髪や肌を整える働きがある胆汁酸をつくるためなどに欠かせない成分です。コレステロール値が高い方は、とりすぎには注意しましょう。

プリン体

まるで健康に悪いもののようなイメージのあるプリン体ですが、実は身体を動かすのに欠かせないエネルギー伝達物質でもあります。 また、皮膚や内臓の細胞が生まれ変わる際(細胞の新陳代謝)にもプリン体が使われるため、生命活動には必須の物質です。

生うにには、100グラム当たり137.3ミリグラムのプリン体が含まれています。プリン体は、穀物や肉、魚、野菜など主な食物に含まれるうま味成分です。納豆には100グラム当たり113.9ミリグラム、ササミは153.9ミリグラムのプリン体が含まれています。プリン体が多く含まれるうにですが、実は身近な食材にもプリン体は多く含まれています。
うにに限らず、同じ食べ物の過剰摂取は避けるようにしましょう。

うにを食べよう!

前項までで、うにはヘルシーかつ栄養面で優れていることに触れてきました。さらに、うにには乳酸菌を増やす作用があるともいわれています。ある実験では、粉末にしたうにを10 週間摂取し続けたところ、腸内環境の改善機能が認められました。うには、生うにや粒うにを醤油で食べたり、焼いて食べたりと単体で食べるほかにも、寿司や丼物、うにのクリームパスタなど、さまざまな料理で楽しめます。さらに、うにを使った水産加工品もいろいろな種類があります。

岩手県の沿岸最北端、北三陸・洋野町を拠点とする⽔産会社である北三陸ファクトリーがつくる、うにバター「UNI&岩手産バターSPREAD」は、新鮮なうにと発酵バターを組み合わせた逸品です。発酵バターの製造過程で乳酸菌を用いて原料のクリームを発酵させているため、ヨーグルト同様に 腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きが期待できます。
実はヘルシーで乳酸菌を増やす作用も期待できるうにと、ヨーグルト同様の健康効果が期待できる発酵バターでつくった「UNI&岩手産バターSPREAD」を、ぜひ一度お試しください。

まとめ

濃厚なうま味を持つ高級食材として知られているうには、美味しいだけでなく、多くの栄養素が含まれており、適切に食べることで健康にも良いことを紹介してきました。ぜひ、本記事で解説した食べる際の注意点も参考にして、うにを食べてください。

北三陸ファクトリーでは、食の安心・安全を追求しながら日々技術研鑽に努め、水産業に取り組んでいます。先ほどご紹介した「UNI&岩手産バターSPREAD」以外にも、岩手県洋野町で採れた新鮮な生うに、素材の良さを生かした「塩うに」、帆立と混ぜて調味料で味付けした「うにスプレッド」、豆乳でつくった「うにフラン」など、ユニークなうに加工製品をつくり、販売しています。ご興味のある方は、是非オンラインストアをご覧ください。

うにの旬はいつ?種類ごとの特徴についても解説!

身がたっぷりと詰まり、濃厚でとろける甘さが魅力の旬のうに。うには、一般的にいわれている旬の時期もありますが、北海道から九州地方まで広いエリアで漁獲でき、さらにいろいろな種類があり、産地や種類などによって旬は異なります。
今回の記事では、エゾバフンウニやキタムラサキウニなど種類ごとに旬の時期を解説します。それぞれのうにが最も美味しく食べられる時期を知ることは、うにを食べる楽しみを何倍にも高めてくれるはずです。ぜひ参考にしてください。

うにの旬の時期は?

うにの旬の時期は、一般的には2〜3カ月ほどだといわれています。また、日本で多く食べられているうには、8月ごろに旬を迎えるものが多いです。一見、旬がとても短いように感じますが、海にかこまれた日本には、北海道、東北地方、北陸地方、中国地方、九州地方など、多くのうにの産地があります。さらに、うにの種類によっても旬の時期が異なります。

うにの種類ごとの特徴と旬の時期について

うには、日本海近郊だけでも約160種類も生息しているといわれていますが、食用とされているのはそのうちわずか10種類ほどです。ここでは、その中から5種類を取り上げ、特徴と旬の時期について解説します。

1.バフンウニ

茶色でタワシに似た形状のバフンウニは、東北から九州まで広いエリアで水揚げされ、特に一般的に食べられているうにです。3月ごろに暖かい九州地方の日本海沿岸で旬を迎えると、その後、旬の産地が日本海沿岸を北上するように移り変わっていきます。東北地方で旬を迎えるのは4月です。
身はオレンジがかった黄色で、大きさは1〜2センチメートル程度と小粒ですが、非常に濃厚でなめらかな舌ざわりが特徴です。

2.エゾバフンウニ

緑色をおびた殻に覆われたエゾバウンウニは、北海道と東北地方、千葉の太平洋沿岸で水揚げされます。ロシアや朝鮮半島、中国東北部でもとれますが、日本近海でとれるものは特に品質が高いといわれています。旬は7月から9月にかけてです。身はバフンウニよりもオレンジがかった黄色で、ひとサイズ大きく、甘みが強く濃厚な味わいが特徴です。

ちなみに、オレンジ色が濃いほど、ビタミンAの「エノキネン」が多く含まれていて、それが甘さに関係しています。つまりオレンジ色の鮮やかさを見ることで、より甘みのあるエゾバフンウニを選ぶことができます。
北三陸ファクトリーでは、エゾバフンウニもお取り扱いしています。

3.アカウニ

エゾバフンウニの旬が終わるころに旬を迎えるのが、アカウニです。赤褐色の殻に覆われ、少し平たい形状をしたアカウニは、主に佐賀と長崎で水揚げされます。旬は9月から10月にかけてです。
身はしっかりとしていて、甘みが強く濃厚な味わいが特徴です。料理人や食通からの評価も高く、また収穫量がほかの種類より少ないことから、特に高級食材として扱われています。

4.ムラサキウニ

黒くて長いトゲに覆われたムラサキウニは、日本海沿岸では秋田県より南方、太平洋沿岸なら茨城県より南方と広いエリアで水揚げされます。旬は6月から8月にかけてです。身は黄色で、全体的に味は濃厚ですが、産地によって味が異なるといわれています。西の方でとれたものほど味が濃厚になる傾向があるようです。

旬が少し長く、とれた場所によっても味が異なるため、「産地で味くらべをする」という楽しみ方もできます。

5.キタムラサキウニ

ムラサキウニよりも少し大きく、若干、緑がかった黒い殻に覆われたキタムラサキウニは、太平洋沿岸では相模湾よりも北方、日本海沿岸では山口県よりも北方で水揚げされます。旬は9月から11月にかけてです。身が大きくしっかりしていて、くせの少ない甘みのある味わいが特徴です。その身の大きさと味わいから、寿司ネタとしても人気があります。

北三陸ファクトリーは主にこのキタムラサキウニをお取り扱いをしています。

塩漬けのうにとは

生のうにには、それぞれ旬がありますが、旬を問わずに楽しめるうにもあります。その1つが「塩うに」と銘打って販売されている塩漬け加工されたうにです。塩うには、新鮮なうにに塩を振り、余分な水分を抜いた後、びんなどに詰めてあります。保存性が高く、長期にわたって美味しさがキープされています。
味も、生うにとひと味異なり、生うにのうま味がぎゅっと濃縮したような味わいが楽しめます。

うにに使われる「ミョウバン」とは

そのままの生うには、水揚げから時間が経つと身がくずれて、溶けてしまいます。それを防ぐために、「ミョウバン」が使用されることがあります。ミョウバンは硫酸アルミニウムカリウムという物質で、ナスなどの野菜のアク抜きや焼き菓子などをふくらませるため、食品の色の保持やタンパク質の凝固を促進して型崩れを防ぐためなど、食品加工において広く使われています。
ただし加工法によっては、苦味や薬品臭を感じさせる原因にもなります。

北三陸ファクトリーの製品では、このミョウバンは一切使用しておりません。

北三陸ファクトリーの取り組み

岩手県の沿岸最北端、北三陸・洋野町を拠点とする⽔産会社で、『再生型水産業』を掲げ、うにの「再生養殖」にも取り組んでいます。

豊かな⾃然と地域の未来を創る「はぐくむうに」

現在、海の砂漠化ともいわれる「磯焼け」が大きな問題となっています。さまざまな要因がありますが、その1つが、うになどが海藻を⾷べ尽くしてしまう「食害」だと考えられています。この磯焼けの進⾏を⽌めるため、全国でうにの駆除が推奨され、駆除されたうには痩せていて商品価値がないため、廃棄されています。

北三陸ファクトリーは、大切な水産資源を廃棄してしまっているこの現状に問題意識を持ち、磯焼けによるエサ不足で痩せたうにを廃棄するのではなく、海から回収し、上質な飼料を与えて実⼊りの良いうにに育てる「再生養殖」に2016年ごろから取り組んでいます。6年の年月をかけ養殖技術と飼料の開発を行い、2021年の12月下旬から、再生養殖で出来た生うにの試験販売をスタートさせました。

うに再生養殖を通じて⽔産の未来を創るこのうにを、“豊かな⾃然と地域を様々な⼈と⼀緒に育む”という願いを込めて「はぐくむうに®」と名づけブランド化し、販売しております。2021年の試験販売を経て、2022年の12月から本格的に販売をスタートしました。
これにより、うにの流通量が少ない時期にも、生うにが楽しめるようになります。

「うに再生養殖」に係る特許取得

はぐくむうには、岩手県洋野町内の漁協および北海道道南地域の漁協、漁師との連携と、北海道大学らと6年以上の月日をかけて開発した仕組みによって、生まれました。その仕組みや専用の飼料、生簀は特許を取得しています。

特許
  • うに養殖用飼料の組成 ※北海道大学らとの共同出願
  • うに用の生簀、うに用の水槽の構造(特許第7082388号、特許第7029133号)
商標
  • HAGUKUMU-UNI はぐぐむうに(商標登録第6569232号)
  • HAGUKUMU-TANE はぐぐむたね(商標登録第6587059号)

今後は磯焼けに悩む全国の地域、水産事業者に向け「うに再生養殖」の取り組みを広げていく計画です。

まとめ

うには非常に多くの種類がありますが、そのうちのわずか10種類ほどしか食用でないことを取り上げ、5つの食用うにの特徴と旬を解説しました。うにについて知れば知るほど、より一層、うにを楽しめるようになることでしょう。

今回は、さらに「食害」を起こす邪魔者として扱われている磯焼けエリアの痩せたうにを回収して、美味しいうにに育てる「再生養殖」の取り組みも紹介しました。この取り組みが広がることで、海がより豊かになり、天然の生うにの流通量が少ない時期も、養殖の生うにが手軽に楽しめる日が来るかもしれません。

北三陸ファクトリーでは、食の安心・安全を追求しながら日々技術研鑽に努め、水産業に取り組んでいます。岩手県洋野町で採れた新鮮な生うに、素材の良さを生かした「塩うに」に加えて、新鮮なうにと発酵バターを組み合わせた「うにバター」などのユニークなうに加工製品をつくり、販売しています。ご興味のある方は、是非オンラインストアをご覧ください。

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水産加工とは?水産加工の歴史や、加工品の種類などをご紹介!

スーパーマーケットには水産加工品コーナーがあり、かまぼこやちくわ、さつま揚げなど、美味しそうな食べ物が陳列棚を彩っています。この水産加工品の豊富さは、日本が世界に誇る食文化の1つです。海にかこまれ水産物が豊富にとれる日本において発展してきた「水産加工」の歴史や加工品の種類などについてご紹介します。

水産加工とは?

海洋や河川、湖沼などからとれる魚介類や海藻類などの水産物。「水産加工」とは、それら水産物に手を加え、味や香り、色味などの嗜好性を高めたり、栄養価を高めたり、保存性を高めたりすることをいいます。また、上記のように加工された商品のことを「水産加工品」と呼びます。

水産加工の歴史

日本の水産加工の歴史は古く、縄文時代にはすでに塩を使った加工が行われていたと考えられています。飛鳥時代や奈良時代、鎌倉時代など朝廷が統治する時代が訪れると、収穫した農作物や水産物に加え、地域の特産として水産加工品も税として納められていたようです。海洋や河川、湖沼などの地域から内陸部に運べるほどに長期保存の技術が確立されていったのもこの時期だとみられています。また、江戸時代には鰹節の製法も確立されたほか、佃煮も生まれました。

水産加工品の種類

海にかこまれ海産物に恵まれた日本では水産加工技術が著しく発達し、現在はさまざまな水産加工品がつくられています。農林水産省の「令和3年水産加工統計調査結果」によると、令和3年(2021年)には、食用加工品として143万8686トン生産されました(焼・味付のりを除く)。加工品の主な種類としては、「ねり製品」「煮干し品」「冷凍食品」「塩蔵品」「塩干品」「節製品」が挙げられています。

水産加工の仕事

水産加工の仕事は、海産物を扱い、人の体内に入る食べ物をつくる仕事です。水産加工品の製法は、地域や企業によってそれぞれですが、衛生面と品質を特に厳しく管理しています。新鮮な素材を使うことからはじまり、加工途中の仕掛け品や完成品の検査、衛生面の徹底などを重ね、水産加工品をつくっています。

水産加工品ができるまで

水産加工品をつくる手順は、原料とする水産物や加工の種類、調理法などによってさまざまですが、一般的な手順は次の通りです。

最初に原料の調達です。漁獲や養殖、市場での仕入れなどで、原料となる水産物を調達します。次に洗浄で異物(汚れなど)を洗い流し、必要に応じて内臓などの不要な部分を取り除きます。その後、調味料などを用いて味付けし、釜に入れて加熱するなど調理します。調理が完了したら、運搬・保存しやすいように包装し、異物などが混入していないか、製品として問題ないかを手作業や機械などで検品すると完成です。出来上がった製品は、梱包して出荷します。

いろいろな水産加工品

海産物が豊富な日本では、いろいろな種類の水産加工品がつくられています。代表的なものを紹介します。

かまぼこ

かまぼこは、スケソウダラやオキギス、ムツ、イサキなどの白身魚のすり身でつくられます。すり身を焼く「焼きかまぼこ」、蒸す「蒸しかまぼこ」、揚げる「揚げかまぼこ」、ゆでる「はんぺん、なると」などがあり、スーパーマーケットなどで目にする板に乗ったかまぼこは「蒸し板かまぼこ」と呼びます。

板は、すり身の形状をくずれにくくする目的のほかに、蒸した後に出る余分な水分を吸収して品質と保存性を高めるという役割もあります。

主な食べ方は、包丁でカットして、そのまま醤油とワサビで食べる「板わさ」です。

わかめ・海苔

わかめの水産加工品として代表的なのが、わかめを乾燥して保存性を高めた「乾燥わかめ」です。乾燥わかめには、塩抜きした塩蔵わかめを細かく切った「カットわかめ」、生わかめをそのまま乾燥させた「素干しわかめ」、草木を燃やした灰をまぶして天日干した「灰干しわかめ」などがあります。

灰干しわかめは鳴門海峡に面した地域の特産品で、素干しわかめに比べて緑色が鮮やかで歯ごたえが良く、わかめ特有の香りが長持ちするのが特徴です。

海苔の水産加工品として代表的なのは、薄い板状に乾燥して保存性を高めた「乾し海苔」です。乾し海苔加工は、紙をすくのと同じような方法でつくられます。品質の劣化を防ぐために短時間で乾燥させなければならず、現在は手作業ですくよりも、工場の機械でつくられるのが一般的です。

干物

魚の干物は、生魚を開き、流水で血や内臓を洗い流した後、塩水や調味液に漬けてから干してつくります。干物にすることで保存性が高まるだけでなく、うま味が凝縮するのが特徴です。また、干物は塩水などに浸したときに、魚の表面近くの筋繊維が膨らみ筋繊維同士の隙間が狭くなります。その結果、焼いているときに水分が逃げづらくなり、ふっくらと焼き上がるという魅力もあります。

缶詰

海産物を缶に詰めて密封して高温加熱した缶詰は、保存性が非常に高いのが特徴です。生産時に工場で加熱処理されているため、開けてそのまま食べることができます。

日本では品質表示基準などの規格で殺菌工程を経ているものを「缶詰」と定めていますが、世界には、あえて殺菌をしない缶詰もあります。例えば、“世界一臭い缶詰”とも言われるスウェーデンの「シュールストレミング」は、ニシンの塩漬けを缶に入れた後、殺菌せずに発酵させた水産加工品です。

うに加工品

上記で紹介したのは加工の種類の一例であり、1種類の原料(水産物)から、さまざまな種類の水産加工品がつくられています。例えば鮮度が比較的落ちやすいとされる「うに」ひとつとっても、水産加工品の種類はさまざまです。

北三陸ファクトリーでは、新鮮な生うにに塩を振り、低温で寝かせて熟成させた「塩うに(びん詰)」、生うにをそのまま缶に入れて蒸した「蒸しうに(缶詰)」など、素材の美味しさを凝縮しつつ長期保存を可能にしたものに加えて、うにを水揚げ後すぐに蒸し上げ、発酵バターと混ぜて味付けした「UNI&岩手山バターSPREAD」豆乳をベースにつくった「うにフラン(西洋茶わん蒸し)」など、ユニークな製品が日々生み出されています。

未来に向けた、水産加工の取り組み

水産物を原料とする「水産加工」の世界においても、現在、「サステナビリティ(持続可能性)」に関する意識が高まっています。未来に向けた取り組みの一例を紹介します。

水産では珍しいトレーサビリティシステム

トレーサビリティとは、「原材料の調達から⽣産、そして消費または廃棄まで追跡できる状態にすること」です。トレーサビリティシステム(仕組み)を整備し、製造にかかわる各事業者が原材料や中間製品、製品を取り扱った際の記録を保存しておくことで、 製品に不良や不具合が発生した際にその問題を調べ、解決を図ることが可能になります。近年では製品の品質向上に加え、安全意識の⾼まりから重要度が増しており、⾷品の分野にも浸透しています。

水産の分野では、まだ一般的ではありませんが、持続可能な水産業を考える上でも、このトレーサビリティの重要性が高まっています。

北三陸ファクトリーの安心安全への取り組み

岩手県の沿岸最北端、北三陸・洋野町を拠点とする⽔産会社である北三陸ファクトリーも、水産のトレーサビリティに取り組む会社の1つです。同社は、消費者に安⼼安全な⽔産品を提供することを目的に、うに製品のトレーサビリティシステムを開発しました。製品に貼付されているQRコードを読み込むことによって、その製品が「いつ、どこで、誰によってつくられたのか」を知ることができます。

その他にも北三陸ファクトリーは、水産の未来に向けたサステナブルな事業も進めています。現在、海の砂漠化とも⾔われる「磯焼け」が大きな問題となっています。地球温暖化による自然環境の変化などさまざまな要因がありますが、その1つが、うになどが海藻を⾷べ尽くしてしまう「食害」だと考えられています。この磯焼けの進⾏を⽌めるため、全国でうにの駆除が推奨され、駆除されたうには痩せていて商品価値がないため、廃棄されています。

北三陸ファクトリーは、大切な水産資源を廃棄してしまっているこの現状に問題意識を持ち、磯焼けによるエサ不足で痩せたウニを廃棄するのではなく、海から回収し、上質な飼料を与えて実⼊りの良いうにに育てる仕組みを開発しました。その仕組みによって⽣産された美味しい養殖うには、「はぐくむうに®」ブランドとして2021年に試験販売を開始、2022年より販売を開始します。

まとめ

水産物に手を加え、味や保存性などを高める水産加工。その歴史は古く、先人たちのたゆまぬ努力によって受け継がれ、発展してきました。現在ではいろいろな種類の水産加工品がスーパーマーケットなどに並び、私たちは一年を通じて美味しい海産物を楽しむことができます。

北三陸ファクトリーでは、食の安心・安全を追求しながら日々技術研鑽に努め、水産業に取り組んでいます。その中で、岩手県洋野町で採れた新鮮な生うにに加えて、素材の良さを生かした「UNI&岩手産バターSPREAD」をはじめとした加工製品をつくり、販売しています。ご興味のある方は、是非オンラインストアをご覧ください。

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